2012年10月22日
中小企業の皆さまがホームページをはじめとするインターネット上でどのように動画を活用していけばよいかをお話していきたいと思っています。
皆さんは「動画」と聞いて何を思い浮かべますか?
実はひとくちに「動画」と言っても種類はさまざま。撮影したものをリアルタイムに流す動画や編集・加工済みの動画、また静止画を組み合せた動画などがあります。
なかなかイメージできないという方は、テレビ番組を思い浮かべていただければと思います。テレビ番組にはスポーツの試合を生中継で放送する番組もあれば、ドラマなど編集済みの番組もあり、短時間でメッセージを伝えるCMもあります。インターネット上で見れる動画にもそのような違いがあるのです。
近年、動画の利用はますます広がりつつあります。ある調査によると、2014年にはインターネット上のトラフィック(データ量)の1/3は、動画に関するものになるとの予測が出ているほどです。
ただ動画を効果的に活用するためには、まずはさまざまな種類の動画が「どのような目的で」「どのように利用されているか」を理解しておいたほうがよいでしょう。
このあたりについては、今後わかりやすくお話していきたいと思います。
弊社では4~5年ほど前までは、ホームページの動画活用に関するご相談には「動画を載せると反応が落ちる」といったアドバイスをしていました。しかし現在では方針を180度転換し、動画は反応アップのための「有効な手段の1つ」としてお伝えしています。
このように、動画に関するアドバイスが変わった理由は大きく2つあります。
まず1つ目はインターネット環境が改善されたこと。通信速度が速くなり、動画もストレスなく見られるようになりました。通信速度が遅かった頃は、なかなか表示されない動画にアクセス者がイライラしてホームページを閉じられる、というケースが少なくありませんでした。
そのため「動画を載せると反応が落ちる」と皆さんにもお話していたのですが、インターネット環境が改善された現在はまったく逆で、動画を掲載したほうが、反応が上がりやすい傾向にあります。
そして2つ目はインターネット上での競争が激しくなってきたため、反応を取るにはライバルよりも目立つ必要が出てきたこと。ホームページの見栄えを簡単に変えることができる動画は、非常に便利で効果的。最近はオシャレでかっこいいホームページが多くなり、アクセス者の目も肥えてきています。ですからアクセス者に選ばれるためには、ホームページの「見栄えの良さ」や「目新しさ」がポイントになるのです。とりわけ動きのある動画はアクセス者に注目してもらいやすく、反応アップにつながりやすいということで、動画の活用が広がっているのです。
このように近年では動画の活用が広がっていますが、実際に動画を積極的に活用しているのは大手企業や個人レベルが中心。中小企業のホームページにおいては、まだまだ動画が活用されていないのが現状なのです。
では中小企業のホームページの場合、動画は必要ないのでしょうか。次回はこの疑問についてお話していきます。